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株のリスクとは?
株価が下がるといくら損をするのでしょう? 株には値下がりだけでなく、会社の経営悪化や、希望する価格で売れないリスクもあります。損失額を計算し、生活資金や投資先への備えを考えます。
執筆者:りょう先生
最終更新日:2026年10月31日
まずは会話でつかもう

イチゴくん
株が下がったら、いくら損をするの? 売りたいときには売れるのかな。

ピーチちゃん
値下がりと、売りにくさは別の心配なんだね。

りょう先生
それぞれの仕組みを知って、損失が出た場合の備えを考えてみよう。
この記事でわかること
- 1株価下落による含み損と、売却後の損失を区別して計算する。
- 2企業の経営悪化や、希望する価格で売れないリスクを知る。
- 3分散や長期保有でも損失はなくならず、投資を見送る選択もある。
Visual guide
株のリスクと確認すること
リスクは重なることもあります。投資を決める前に、気になる点を分けて確認しましょう。
価格変動
起こり得ること:株価や市場全体が下がる
確認すること:投資額と下落時の損失額
経営悪化・倒産
起こり得ること:企業の株式価値が大きく下がる
確認すること:業績・財務・事業上のリスク
流動性
起こり得ること:希望価格や数量ですぐ売れない
確認すること:出来高と買い注文などの売買状況
為替
起こり得ること:外国株の円換算価値が変動する
確認すること:投資対象の通貨と為替の影響
確認や分散をしても損失をなくすことはできません。
リスクとは「結果が不確か」なこと
投資のリスクは、損失の可能性だけでなく、結果が予想から上下にぶれる不確かさも指します。株価は企業の業績や景気、金利などで変動し、会社に大きな変化がなくても市場全体の下落に影響されることがあります。リスクを知ることは判断材料になりますが、分析や備えをしても損失を完全に防ぐことはできません。
一番基本は「値下がりリスク」
架空の現物株式を1株1,000円で100株買うと購入額は10万円です。株価が800円に下がると評価額は8万円、購入額との差は2万円(20%)の含み損です。売る前は評価上の損失ですが、その時点で資産の評価額は減っています。800円で100株すべてを売れた場合、手数料・税金を省いた売却損2万円が確定します。株価が購入時の水準に戻る保証はありません。
ここからは運営者個人の経験です。以下の商品は株式そのものではなく、値動きにレバレッジがかかる商品です。同じ結果を一般化するものではありません。私が最初に大きく失敗したのは、日経平均の下落を予想してレバレッジのかかったベア型商品を買ったときです。結果は約40万円の損失でした。当時は『下がると思うなら、その方向の商品を持てばいい』と考えていましたが、相場のタイミングを当て続ける難しさを実感しました。
その後は、損失を忘れないために少量だけ保有していましたが、現在は現物の順張りを中心にし、投資額と損失の大きさを先に考えるようになりました。
考えてみよう
下落率と戻るための上昇率は同じではない
10万円の資産が値下がりした後、元の10万円へ戻る場合の計算です。手数料・税金は考慮していません。
20%下落
10万円 → 8万円
元に戻るには25%上昇が必要
50%下落
10万円 → 5万円
元に戻るには100%上昇が必要
戻るための上昇率は、下落後の小さくなった金額を基準に計算します。価格が元に戻る保証はありません。
次にやってみること
- 投資予定額が半分になった場合の金額を計算する
- 生活費や近く使う予定のお金と投資資金を分けて確認する
会社の経営悪化と大きな損失
業績や財務の悪化、不祥事、競争環境の変化などで、株式の価値が大きく下がる場合があります。倒産などの場合は、投資した金額の大部分や全部を失う可能性があります。通常の現物株式の買付けでは、株価下落による損失は原則として購入代金の範囲内です。一方、資金や株式を借りる信用取引は、損失が差し入れた保証金を上回る可能性があります。手数料や信用取引の費用も別途確認しましょう。
売りたいときに売れない? 流動性リスク
流動性リスクとは、売買したいときに希望する価格や数量で取引できない可能性です。出来高(一定期間に売買が成立した株数)が少ない銘柄などでは、買い手が少なく、取引が成立しにくい場合があります。例えば画面に表示された直近の取引価格が1,000円でも、今1,000円で買いたい人がいるとは限りません。1,000円以上で売る指値注文では条件に合う買い手がいなければ成立せず、売却を急いで価格を下げる場合もあります。実際の約定価格は相手の注文や市場の状況で決まります。
価格を指定しない成行注文も想定外の価格で成立したり、成立しなかったりする場合があります。大量の売り注文が価格に影響する場合や、売買停止・値幅制限のもとで注文が成立しない場合もあります。出来高だけで売却できると判断せず、売買状況を確認しましょう。

イチゴくん
画面に1,000円と出ていれば、必ずその価格で売れる?

ピーチちゃん
その価格で買いたい人がいないと成立しないんだね。

りょう先生
そう。表示された直近の価格、希望価格、実際に成立する価格は別だよ。
集中・為替・気持ちの変化にも注意
一社や一業種に集中すると、その投資先の不調が資産全体に大きく響きます。外国株式では現地の株価に加え、為替レートの変化で円換算の価値が変わることもあります。焦って噂だけで買う、下落理由を調べずに買い増すなど、感情や思い込みによる行動が損失を広げる場合もあります。購入理由と、見直す条件を記録することは振り返りの助けになります。
損失に備え、投資しない選択も考える
生活費、近く使う予定のお金、急な出費に備える資金を先に分け、投資候補額が下落した場合の金額を計算します。必要な備えは人によって異なり、残額をすべて投資する必要もありません。例えば貯金30万円のうち3か月後の引っ越しに20万円必要な人が、その20万円を株に投じると、値下がりや売却できない状況によって必要な時期に資金が不足する可能性があります。金額を減らす、開始を延期する、投資を見送ることも選べます。
分散や長期保有でも損失はあり得ます。投資先とお金を使う時期を確認し、保有を続けるか見直しましょう。分散の効果と限界は関連記事で詳しく確認できます。
Review
この記事の理解を仕上げる
具体例で振り返り、確認表とクイズで自分の理解を確かめましょう。
具体例でイメージする
一銘柄に集中した場合の影響
100万円を1社だけに投資して、その株価が30%下落すると、単純計算で評価額は70万円になります。複数の資産に分けると、1社の影響を小さくできる可能性があります。
計算例で確認する
下落時の評価額を計算する
投資額 ×(1 − 下落率)= 下落後の評価額
投資額50万円が20%下落した場合、50万円×(1−0.2)=40万円です。手数料や税金を考えない単純計算です。
よくある質問
Q. 分散投資をすれば損失はなくなりますか?
A. いいえ。分散は特定の銘柄や資産に集中するリスクを抑える方法で、相場全体が下がる場合などの損失をなくすものではありません。
Q. 元本割れを避けるにはどうすればよいですか?
A. 株式投資で元本割れを完全に避ける方法はありません。余裕資金を使い、投資対象と資産配分を理解して判断します。
読み終わったら確認すること
すべてにチェックが付かなくても問題ありません。分からない項目を見つけるための確認表です。
理解度チェック
1 / 2問
Q. 直近の取引価格が1,000円の株を、1,000円以上で売る指値注文を出しました。どうなるでしょう?
Resources
根拠と次の学習
公式情報で確認したり、関連する用語・記事へ進んだりできます。
参考にした公式情報
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この記事に登場する用語
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