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株ってそもそも何?

株を買うと何を持つことになり、代金は誰に渡るのでしょう? 株主の権利、新株発行と市場での売買の違い、株価による損益を、預金との違いも交えて学びます。

執筆者:りょう先生

最終更新日:2026年10月31日

まずは会話でつかもう

ピーチちゃん

そもそも株って、お金そのものを買うの?それとも会社を応援する券みたいなもの?

イチゴくん

たしかに気になる。株価が上がった下がったって聞くけど、まず“株の正体”を知りたいね。

りょう先生

株は株式会社の持分を表すものだよ。株主になると、一定の権利を持つんだ。

この記事でわかること

  1. 1株式は株式会社の持分を表し、株主は一定の権利を持つ。
  2. 2新株の払込金は原則として発行会社へ、市場で既存株を買う代金は通常、売り手側へ渡る。
  3. 3配当や優待は保証されず、株価の下落によって損失が生じることがある。

Visual guide

株の代金は誰に渡る?

株を新しく発行するときと、既にある株を市場で売買するときでは、お金の行き先が異なります。

新株の発行

投資家 → 払込金 → 発行会社

会社の資金調達につながる

既存株の市場売買

買い手 → 売買代金 → 売り手側

通常、代金は発行会社に直接渡らない

新株の発行では会社に資金が入りますが、取引所で既存株を買う場合の代金は売り手に渡ります。値上がり益や配当は保証されず、損失が出ることもあります。

株は「会社の一部」を表すもの

株式は株式会社の持分を表すものです。株を持つ人を株主と呼び、会社に対して一定の権利を持ちます。株主が会社の財産を直接自由に使えるわけではなく、株を買っただけで会社の経営者になるわけでもありません。株式は値動きする数字だけではなく、商品やサービスを提供する会社と結びついています。ただし、会社の事業に関心があることと、その株への投資で利益が出ることは別です。

私の父は証券会社に勤めていたため、子どものころから株という言葉には触れていました。ただ、身近に感じていたことと、自分のお金で取引を始めることは別でした。大学時代は家族の仕事との関係から取引を控え、実際に始めたのはIT企業に入社してから、株に詳しい先輩に教えてもらったことがきっかけです。この経験から、株を始める前に大切なのは、知識があるふりをすることではなく、自分が仕組みを説明できる状態になることだと考えています。

会社が株を発行するときと、市場で売買するとき

会社は新しい商品や設備などに必要なお金を集めるため、新しく株式を発行することがあります。新株を投資家が引き受ける場合、払込金は原則として発行会社に渡り、会社の資金調達につながります。一方、証券取引所で既に発行された株を買うときは、買い手が支払った売買代金は通常、株を売った売り手側に渡ります。通常、その代金が発行会社へ直接渡るわけではありません。

イチゴくん

株を買ったお金は、いつも会社に入るんじゃないの?

ピーチちゃん

新株の払込金は会社へ、市場で既存株を買う代金は売り手側へ渡るんだね。

りょう先生

そう。どちらの場合も株を取得すれば株主になるけれど、お金の行き先は違うよ。

株主にはどんな権利がある?

株主には、配当を受ける権利や、株主総会の議案に賛成・反対を示す議決権などがあります。権利の内容や行使条件は、株式の種類や保有株数などによって異なります。配当や株主優待は保証されず、会社によっては実施しない、減額・変更・廃止する場合もあります。条件は会社の公表資料で確認しましょう。

株価が変わると利益や損失が生じる

株価は、株を買いたい人と売りたい人の注文を通じて変化します。業績や将来への期待、景気や金利なども影響しますが、業績が良くても株価が必ず上がるわけではありません。買った価格より高く売れば売却益、安く売れば売却損が生じます。売る前の評価上の増減は含み益・含み損と呼びます。下落後も売却前の評価額は減っており、元に戻る保証はありません。

株式と預金の違い

預金は金融機関にお金を預ける取引で、株式は株式会社の持分を持つものです。得られるお金や元本の扱いには違いがあり、預金も商品や預け先によって条件が異なります。次の比較で違いを確認しましょう。

株式と預金を比べる

表は横にスクロールして確認できます。

項目株式銀行預金
仕組み株式会社の持分を持つ金融機関にお金を預ける
増減・収益株価が変動し、売却損益や配当が生じることがある預入額に応じた利息が付く場合がある。利率や条件は商品による
元本・注意点購入額は保証されず、値下がりや会社の業績悪化で損失が生じ得る払戻しや保護には商品・金融機関ごとの条件がある

預金保険の対象金融機関では、利息の付く普通預金などの一般預金等は、1人・1金融機関ごとに合算して元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。決済用預金は全額保護、外貨預金は対象外です。詳しい条件は金融庁や金融機関に確認しましょう。

考えてみよう

株を持つと何が変わる?

架空の会社の株を100株、1株1,000円で購入した場合を考えます。手数料・税金は省略しています。

購入時

100株 × 1,000円

10万円を投じる

株価が1,100円に

100株 × 1,100円

評価額11万円。売却前の利益は含み益

株価が900円に

100株 × 900円

評価額9万円。売却前の損失は含み損

株価が800円に

100株 × 800円

評価額8万円。購入額との差2万円は含み損

800円で全株を売れば、手数料・税金を省いた売却損は2万円として確定します。売る前も評価額は減っており、株価が戻る保証はありません。配当も必ず受け取れるわけではありません。

次にやってみること

  1. 身近な上場企業を一つ選び、何を売っている会社か調べる
  2. IRページで配当の有無と、株主に向けた情報を確認する

Review

この記事の理解を仕上げる

具体例で振り返り、確認表とクイズで自分の理解を確かめましょう。

具体例でイメージする

株主として会社の情報を見る

架空の会社の株主になったら、株主向けの資料や決算を確認できます。議決権の有無や行使条件は株式の種類や保有株数などによって異なります。配当や株主優待も必ず受け取れるわけではありません。

計算例で確認する

練習:売却したときの損益を計算する

(売却価格 − 購入価格)× 株数 = 損益

単元未満株を扱うサービスで1株1,200円の株を10株買い、1,500円で全株売った架空の例です。手数料・税金を省けば(1,500−1,200)×10=3,000円の利益です。取扱条件は証券会社により異なり、実際の損益には手数料や税金も影響します。

よくある質問

Q. 株を買えば必ず配当金がもらえますか?

A. いいえ。配当を出すかどうかは会社の方針や業績によって異なります。配当金が減ったり、なくなったりする場合もあります。

Q. 株を買うと会社の経営者になれますか?

A. 株主は会社の持分を持ちますが、株を買っただけで経営者になるわけではなく、会社の財産を自由に使うこともできません。

読み終わったら確認すること

すべてにチェックが付かなくても問題ありません。分からない項目を見つけるための確認表です。

理解度チェック

1 / 2問

Q. 証券取引所で、既に発行されたA社の株を買うと、購入代金は通常どこへ渡りますか?

Resources

根拠と次の学習

公式情報で確認したり、関連する用語・記事へ進んだりできます。

参考にした公式情報

制度・税金・取引ルールなどは変更される可能性があります。最終更新日を確認し、必要に応じてリンク先の最新情報をご確認ください。

この記事に登場する用語

わからない言葉は用語集で意味を確認できます。

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