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長期投資戦略とは?
長期投資は、投資対象を比較的長い期間保有する考え方です。短期の売買判断を減らせる場合がありますが、何年持っても利益や元本は保証されません。資金を使う時期と損失への備えを一緒に考えましょう。
執筆者:りょう先生
最終更新日:2026年10月31日
まずは会話でつかもう

イチゴくん
20年間持てば、途中で下がっても最後には増えるんだよね?

りょう先生
そうとは限らないよ。資金を使うときに、買ったときより安くなっていることもあるんだ。

ピーチちゃん
何に投資するかと、いつお金を使うかも大切なんだね。
この記事でわかること
- 1長期保有は短期の売買判断を減らせる場合があるが、損失もあり得る
- 2複利は得た利益を運用に組み入れ、その分にも収益が生じ得る仕組み
- 3資金の使用時期と投資先の変化を確認し、保有や売却を考える
Visual guide
長期保有中の見直し方
保有期間の長さではなく、持ち続ける理由が今も有効かを確認します。
保有理由
優待・成長・配当など、なぜ買ったか
前提の変化
業績・方針・競争環境は変わったか
次の判断
保有・縮小・売却を考える条件
長期投資のメリットと限界
長期投資は投資対象を比較的長い期間保有する方法で、何年以上なら長期という唯一の基準はありません。短期の売買判断や取引回数を減らし、手数料を抑えられる場合があります。企業の長期的な成長を期待する考え方とも組み合わせられます。ただし、会社の成長が株価上昇を保証するわけではありません。業績悪化や倒産、市場全体の長期低迷、購入価格や売却時点によっては大きな損失が生じます。期間が長いだけで、あらゆるリスクが小さくなるわけではありません。
考えてみよう
20年後、増える場合と減る場合
元本100万円、追加投資なしの架空例です。手数料・税金・インフレを省略し、特定の実績を示しません。
複利の仮定
毎年5%の利益をすべて再投資
100万円×1.05の20乗≒265.3万円
単利の仮定
毎年、元本100万円の5%=5万円のみ増える
100万円+5万円×20年=200万円
損失の仮定
10年後120万円、20年後80万円
20年後の評価損は20万円。途中の値動きは未設定
毎年5%は仕組みを説明する仮定で、利回りは保証されずマイナスの年もあります。途中で増えていても、資金が必要な時点では元本割れする場合があります。
次にやってみること
- 資金を使う時期と、その時点で値下がりしていた場合を考える
- 生活の変化や投資先の業績・資産配分に応じ、保有・縮小・売却を検討する
複利は利益を再投資して初めて働く
複利とは、元本に加えて得られた利益も運用に組み入れ、その分にも収益が生じ得る仕組みです。配当を受け取って生活費に使う場合、その配当には再投資による複利は働きません。投資信託の分配金の扱いや運用方法は商品ごとに異なります。例えば10万円が1年目に5%増え、得た利益を再投資して2年目も5%増えるという仮定なら、10万5,000円×1.05=11万250円。利益が毎年5%になる保証はなく、再投資した後に損失が出ることもあります。
100万円が20%下がると80万円です。80万円から100万円に戻るには25%の上昇が必要で、価格が戻る保証もありません。詳しくは「株のリスクとは?」で確認できます。費用・税金や物価上昇も運用結果やお金の購買力に影響します。
長期・積立・分散の違い
長期はどれくらい保有するか、積立は毎月一定額などいつ・どう購入するか、分散は複数の企業・資産・地域など何に資金を分けるかという、別々の考え方です。組み合わせることはできます。長期保有だけで1社への集中は解消されず、積立や分散を組み合わせても元本割れはあり得ます。詳しくは公開中の「分散投資とは?」で、投資先の偏りを確認できます。
お金を使う時期から考える
架空のAさんは20年後の老後資金を準備し、当面使わない資金を運用します。値下がりしてもすぐ売る必要がない場合はありますが、20年後にも大きな損失が残る可能性があります。Bさんは2年後の住宅購入に使う予定です。使う時期に価格が下がれば、損失を確定して売却しなければ資金が足りない場合があります。2年なら必ず投資を避けるべきという意味ではありませんが、必要額と時期を先に考えましょう。
使う時期と必要額に加え、生活費や急な出費への備えを確認します。投資を減らす、待つ、見送ることも選択肢です。
長期投資=放置ではない
価格が急落したときは、必ず買い増す・売る・持ち続けると決めつけず、目的や資金を使う時期、生活への影響を確認します。市場全体の変化か、投資先固有の事業・財務の問題かを調べても、その後の値動きは予測できません。保有理由、業績、費用、家族や収入の変化、資産配分が当初の計画と合っているか、状況に応じて見直します。配分を戻す売買はリバランスと呼ばれますが、費用や税金が生じる場合があり、必ず実行すべき方法ではありません。保有・縮小・売却の判断にはそれぞれリスクがあります。
以下は運営者個人の経験であり、同じ銘柄や判断を勧めるものではありません。オリエンタルランドを購入した直後に大きく下落したことがあります。株主優待を受け取りたいという目的があり、長期保有のつもりでそのまま持ち続けました。含み損になったからすぐ売ることも、長期だから何でも放置することも、どちらも自動的な正解ではありません。
この経験から、長期保有では『なぜ持つのか』と『その理由が今も有効か』を定期的に確認するようにしています。投資判断について、あとから『あのときこうしていれば』という、たら・ればを言わないことも自分のルールです。
Review
この記事の理解を仕上げる
具体例で振り返り、確認表とクイズで自分の理解を確かめましょう。
具体例でイメージする
長期投資を定期点検する
業績、競争環境、投資目的、資産配分を状況に応じて見直します。確認頻度に唯一の正解はなく、長期保有は何も確認しないことではありません。
よくある質問
Q. 長期投資なら株価が下がっても必ず持ち続けるべきですか?
A. 企業の前提や投資理由が崩れた場合は、保有を見直します。期間だけを理由に保有し続ける必要はありません。
Q. 長期投資で重要なのは株価ですか、業績ですか?
A. 両方を見ます。短期の株価変動に加えて、長期で利益を生む力や事業の変化を確認します。
読み終わったら確認すること
すべてにチェックが付かなくても問題ありません。分からない項目を見つけるための確認表です。
理解度チェック
1 / 3問
Q. 100万円を毎年5%で20年間、利益を全額再投資する架空の例で正しいのは?
Resources
根拠と次の学習
公式情報で確認したり、関連する用語・記事へ進んだりできます。
参考にした公式情報
制度・税金・取引ルールなどは変更される可能性があります。最終更新日を確認し、必要に応じてリンク先の最新情報をご確認ください。
この記事に登場する用語
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